AIを搭載したRAW現像・写真編集ソフト「Luminar 3」レビュー

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こんにちは!ギダッチ(@oddordinary)です。

みなさんは、写真編集ソフトは何を使っているでしょうか?
世の中には色んなソフトがありますが今回、Skylum社さんより「Luminar(ルミナー) 3」という写真編集ソフトを提供いただいたので、レビューしていきたいと思います。

結果を申し上げますと、今後も使っていきたい編集ソフトだと思いました。かなりオススメできるので、自信を持ってご紹介していきますね。

写真編集ソフト「Luminar 3」とは?

Luminar(ルミナー) 3」とは、アメリカに本社を構える、Skylumという会社が発売する、Mac・PC用写真編集ソフトです。

もちろんRAWデータも扱うことが出来ます。

Mac、Windows共に使用可能で、買い切りタイプのソフトなので、1回買えばずっと使うことが出来ます。

現在では、大幅に値下げされていて、LOOKS付きで約8,000円ほどで購入できます。
価格もお手頃な価格帯なのですが、一体どんなソフトなのか気になりますよね。

写真編集ソフト「Luminar 3」の特徴

「Luminar 3」の特徴をご紹介します。

フィルターを追加して自分だけのワークスペースを作成

「Luminar 3」は、編集ワークスペースに、調整フィルタースライダーを追加して編集していくスタイルです。
あらかじめ用意された調整フィルターを、自分好みに配置して写真にマジックを起こします。
(写真ジャンルによってのテンプレートも用意されています)

フィルターを加える」を押すと、各調整スライダーを右側のワークスペースに追加することが出来ます。

例えば、Adobe社のLightroomの場合、この各調整スライダーが最初から固定されていて、ユーザーは用意された調整スライダーを動かして編集する、といった感じです。

反対にこの「Luminar 3」では、 調整するフィルターを自分好みに入れ替えたり、順番を変えることが出来るんですね。
一般的な調整フィルター、「色温度」「露出」「コントラスト」「白レベル」「黒レベル」などは当然ですが、様々な調整フィルターを付け加えることができます。

このように数多くのフィルターが用意されていて、写真によって調整したいフィルターを追加していく、といった感じで使用します。

LightroomやPhotoshopなどの編集ソフトにはない、特殊なフィルターも備わっているので、それらのフィルターを駆使して素晴らしい写真を手に入れることが出来ます。

特殊なフィルターを、いくつかご紹介します。

ゴールデンアワー

朝日や夕日の暖かい光が当たったような色合いを演出。
右にスライドで調整前、左にスライドで調整後の写真です。スライドしてみてください。

ドラマチック

明瞭度が上がり、彩度が落ちた色合い。

マット

霞を足したようなマットな質感。

その他、たくさんのフィルターが用意されています。

ワークスペースの機能性がすごい!

これもすごい!と思ったのですが、同じフィルターを組み込むことも出来ます。なので、「もっとこの効果を増やしたい!」という時にも、非常に幅の広い編集が可能になります。

そして、この全ての設定の強度までも、スライダーで操ることが出来ます。

このように、「全フィルタの量」というスライダーで全体の編集強度を細かく簡単に設定できます。

一度作った設定は、保存してすぐに読み込むことが出来るので便利です。

スライダーは折りたためるので、ワークスペースをスッキリすることも可能です。

AI技術を駆使した編集

「Luminar 3」の特筆すべき機能のひとつが、AI技術を用いた2つの調整スライダーです。

Accent AI 2.0

まず一つ目のAI機能は、「Accent AIフィルター 2.0」という機能です。このスライダーを動かすことで、このソフトが写真を認識して、自動で写真にアクセントを付けてくれます。
スライダー1つで編集終了!というレベルです。すごい・・・。

右にスライドで調整前、左にスライドで調整後の写真です。スライドしてみてください↓

シャドウ部が持ち上げられて、パキっとした印象になりました。スライダーひとつでこれですよ!

 

AIスカイエンハンサー

もう1つのAI機能は、「AIスカイエンハンサー」です。このスライダーを動かすことで、空の色の彩度を自然に上げてくれます。空だけを認識して調整してくれるので、他の部分は一切変わらないんですよね。
空が写ってない写真は、このスライダーが動かせなくなります。

AIスカイエンハンス」のスライダーを全開にした作例です。

ちょっと彩度が高すぎだなと思ったら、ちょうどいいところで止めましょう。

この2つの機能は、サクッと、とりあえず良い写真にしたいっていうときにも、とても使えると思います。

60以上のLooks(フィルタープリセット)

プロの写真家が作成した、Luminar Looks(フィルタープリセット)が最初から入っていまして、これを適用することで素晴らしい写真を一瞬で作ることが可能です。

インターフェース下部にある、「Luminar Looks」という部分で色んなプリセットを変更できます。

さらに各プリセットごとに細かく微調整を加えることが出来ます。

個人的に気に入ったプリセットをいくつかご紹介します。

Analog Look

BW Matte Portrait

Blockbuster

Central Park

プラグインで拡張することなく、簡単にフィルムライクな質感を得ることが出来ます。

シンプルな操作性

この「Luminar 3」は、ユーザーインターフェースがとにかくシンプルでまとまっています。

上部ツールバーの一番左に、インポートアイコンがあります。ここから写真をインポートします。初めてソフトを起動するときに、ライブラリーにフォルダーを作成できるので、フォルダーに分けて追加していけます。
アルバムも作れるので、細かく写真を管理可能です。

ライブラリ」というタブで編集する写真を選択します。

編集」というタブを押すと編集画面になります。

上の画像の赤い枠のアイコンで、写真の表示方法を変更できます。

上の画像の赤い枠のアイコンで、インターフェースの各セクションの表示ON/OFFを変更できます。

上の画像の赤い枠のアイコンで、写真をズームできます。

ツール」では、写真をトリミングしたり、アスペクト比を変更できます。

一番右のアイコンで、写真をエクスポートできます。

エクスポート画面もシンプルです。ファイル形式は

・JPEG
・JPEG2000
・PNG
・TIFF
・PDF
・PHOTOSHOP

の中から選択できます。

自動で保存してくれる

このソフト、保存するという項目がないなーと思っていたんですが、自動で保存バックアップされていたんですね。
ソフトを終了しても、前回の続きから編集することができます。

調整前と調整後がワンクリックでわかる

調整前の写真と、調整後の写真が比べられる機能が2つインターフェースに組み込まれています。スライダータイプと、クリックで切り替わるタイプがあります。

こういうところも、ユーザー目線で作っているソフトだと感じさせてくれます。

さらにヴァージョンアップした「Luminar 4」

2019年11/18には、新ヴァージョンである「Luminar 4」がリリースされます。

「Luminar 3」をさらに進化させた仕様になっているようで、こちらも現在お安くなっているのでおすすめです。

「Luminar 4」のレビュー記事も書いています↓

【Luminar 4】徹底レビュー!購入から使い方まで解説します

気になったところ

気になったところをしいて言うならば、動作が重いと感じることがあった点です。これは、使うフィルターにもよるのかもしれません。
でも、イライラするほどではないので、そこまで問題だとは思いませんでした。

まとめ

今回、初めて「Luminar 3」を使用させてもらったんですが、この多機能ぶりに驚きました。これで1万円切って年間契約とか無しで使うことが出来るのは素晴らしいと感じました。

初心者からプロまで使うことが出来るソフトなんではないでしょうか。

今回、ほとんど良いところしか書きませんでしたが、正直欠点が個人的にはあまり見当たらなかったためです。それほど、コスパの優れた写真編集ソフトだと思いました。

現在、Luminarの新ヴァージョンである「Luminar 4」がリリースされています。

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AI機能が進化したRAW現像・写真編集ソフト「Luminar 4」レビュー

 

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広島県東部を拠点に活動するビデオグラファー。 このブログでは、カメラ・写真・映像に関することを発信していきます。