今回は、【DaVinci Resolve】で編集を始める前の、環境設定とプロジェクト設定について解説していきます。
あくまで、ぼくが実践している設定になりますので、ひとつの参考としてご覧ください。
では、行ってみましょう!
【DaVinci Resolveの使い方】システム設定
編集を始める前にまずは、各種設定をしていきましょう。
環境設定は、上部ツールバーの【DaVinci Resolve】から開きます。
環境設定の上部で「システム」と「ユーザー」がそれぞれ設定できます。
メモリー&GPU
「メモリーコンフィギュレーション」で使用するメモリーを制限できます。
僕はどちらもMAXにしています。
「GPUコンフィギュレーション」で使用するGPUやモードを選択できます。
基本は自動でいいでしょう。
メディアストレージロケーション
ここでは、メディア(動画ファイル)を取り込む時にあらかじめ表示するフォルダーを設定できます。
左下にある「追加」でフォルダーを追加できます。
ここで設定したフォルダーは、メディアページで左上に表示されます。
ビデオ&オーディオ入出力
ここでは、モニターやオーディオの設定ができます。
主に設定するのは、「Output device」ですね。どこから音声を出力するのかを設定します。
システム設定で主に設定するのはこのぐらいですね。
【DaVinci Resolveの使い方】ユーザー設定
ユーザーインターフェース設定
ここでは、ワークスペースのユーザーインターフェースに関しての設定ができます。
基本的に上記の設定で問題ないと思います。
一番下の『処理できないフレーム/クリップがある場合にレンダリングを中止』はチェックを外しています。
これにチェックが入っていると、不具合のあるクリップがある場合に書き出しが進まないことがあります。
プロジェクトの保存&ロード
ここでは、プロジェクトの保存やロード時の設定ができます。
【設定の保存】の『ライブ保存』にはチェックを入れておきましょう。
この『ライブ保存』は、編集をしていくたびに都度自動的に上書き保存してくれる機能です。
一方で、その下の『プロジェクトバックアップ』は、特定の頻度でバックアップを取ってくれる機能です。
この機能が素晴らしいのは、設定に応じて1時間前や2時間前に編集した状態からやり直せる点です。
編集
ここでは、新規タイムラインの設定などができます。
ビデオ&オーディオの初期トラック数、画像データやトランジションの基本の長さを設定します。
カラー
ここでは、カラーページに関する設定ができます。
僕は特に変更していません。
ユーザー設定はこんなところだと思います。
【DaVinci Resolveの使い方】プロジェクト設定
プロジェクト設定は、上部ツールバーの【ファイル】から開きます。
タイムラインフォーマット
【マスター設定】内にある『タイムラインフォーマット』の設定です。
ここでは、タイムライン解像度や基本となるフレームレートなどの映像に直接影響する重要な設定ができます。
UHDにするとPCの処理が重くなるので、編集時にはFHDで編集して書き出す際にUHDに変更するということもできます。
タイムラインフレームレートは、映像の基礎となるフレームレートです。
再生フレームレートは基本的に、タイムラインフレームレートと一致させます。
ビデオモニタリング
【マスター設定】内にある『ビデオモニタリング』の設定です。
ここでは、外部モニターの設定ができます。
基本はデフォルトのままでいいでしょう。
最適化メディア&レンダーキャッシュ
【マスター設定】内にある『最適化メディア&レンダーキャッシュ』の設定です。
DaVinci Resolveでは、編集時の処理を軽くするために、プロキシや最適化メディアを生成したり、レンダーキャッシュをすることができます。
ここでは、その際の設定を行っていきます。
『プロキシメディアの解像度とフォーマット』は、プロキシをプレビューする際にどのぐらい圧縮するかを設定できます。
これは、PCのスペックに依存するので、ご自身のPC処理に応じて変更してください。
ここは、あくまでも編集プレビューに影響があるだけなので、書き出す時はタイムライン解像度で出力されます。
いろいろ選択できますが、下の方に行くほど解像度と容量が落ちます。
解像度↓
フォーマット↓
僕は、「M1 MacBook Air 16GB」で編集してて、この設定に落ち着いています。
参考にしてください。
チェック項目についてですが、自動キャッシュのOn / Offを設定します。
僕は全てチェックを入れています。
作業フォルダー
【マスター設定】内にある『作業フォルダー』の設定です。
ここでは、先ほど設定したプロキシやレンダーキャッシュの保存場所を設定します。
PC内のディスクや、外部ディスクなど任意の場所を指定しましょう。
僕は、PC内臓のSSDにしています。
イメージスケーリング
ここでは、映像や画像のスケールを表示する設定ができます。
「リサイズフィルター」は、クリップをリサイズする時の
「入力スケーリング」で、『最長辺をマッチ:黒帯を挿入』にすると、どんな解像度のデータでもクロップされることなく表示されます。
逆に『最短辺をマッチ:他をクロップ』にすると、どんな解像度のデータも、タイムライン解像度に依存して表示され、収まらない範囲はクロップされます。
カラースペース&変換
【カラーマネージメント】内にある『カラースペース&変換』の設定です。
ここでは、基本のカラーサイエンスと、タイムラインカラースペースを設定します。
補足説明
ここは、カラーを追い込んでいくにあたり重要な項目になります。
デフォルトでは、カラーサイエンスは「DaVinci YRGB」となっています。
ここでおすすめなのが、「DaVinci YRGB Color Managed」というカラーサイエンスになります。
これは、カラースペースを変換できる方式で、
デフォルトだと、「Color processing mode」の箇所は、「SDR」が選択されていますが、より詳細に設定するにはここを『Custom』にします。
そうすると、入力カラースペース、タイムラインカラースペース、出力カラースペースを設定できます。
僕は、入力とタイムラインを『Rec.709 Gamma 2.4』に、出力を『Rec.709-A』にしています。
補足説明
『Rec.709』とは、ITU-Rが提唱したHDTVで使用される色域(色空間)のことです。
この辺の細かいところは突き詰めると沼に突入するので、カラースペースの一つという認識でいいと思います。
LUT
【カラーマネージメント】内にある『LUT』の設定です。
ここでは、様々な場面で使用するLUTを選択できます。
一番下の「LUTフォルダーを開く」をクリックすると、LUTが保存されているフォルダーが開きます。
ここにLUTファイルを入れると、カラーページで外部LUTが選択できるようになります。
コンフォームオプション
【一般オプション】内にある『コンフォームオプション』の設定です。
ここでは、インポートしたファイルを、ディスクのファイルと一致させる際の設定ができます。
僕はここはデフォルトのままですが、必要あれば設定してください。
このほかは、デフォルトのままにしています。
参考になれば幸いです。
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