どーも、こんにちは!ギダッチ(@oddordinary)です。
今回は、【ブローニーフィルム】って何?という話題に触れていこうと思います。
簡単に説明していますので、初心者の方におすすめの記事になっております。
おすすめのフィルムもご紹介しますので、是非参考にしてくださいね。
ブローニーフィルムって?
ブローニーフィルムとは、中判フィルムカメラで使用するフィルムのことです。
正式には、「120フィルム」という名称です。
ブローニーとは、Kodak初期のカメラブランド名のようですが、なぜか日本では120フィルムのことをブローニーフィルムと呼んでいます。
よく間違えられるのが、”120mmフィルム””という感じでmmをつけて呼ばれることがありますが、これは間違いです。
120とはmmサイズのことではありません。
フィルムの仕組みは、写真のように、黒い長細いスプールにフィルムが巻き付けられています。
感光しないように、その上から紙が巻かれているんですね。
35mmフィルムと比べてサイズが大きいので、その分情報量の多い写真を撮ることが出来ます。
ブローニーフィルムの画面サイズと撮影枚数
ブローニーフィルムは使用するカメラによって、撮影する画面サイズが違ってきます。
・6×6 (56×56mm)
・6×7 (56×69mm)
・6×8 (56×77mm)
・6×9 (56×82.6mm)
以上の5種類のサイズがあります。
サイズの違いは画像をご覧ください。
こんな感じで、サイズフォーマットが違ってきます。
例えば「2眼レフカメラ」は、6×6の正方形の写真サイズになります。
サイズフォーマットによる撮影枚数の違い
そのサイズフォーマットによって、撮影できる枚数が変わってくるんです。
フィルムの幅は共通なのに対し、撮れる幅が変わるので当然ですよね。
6×4.5 | 6×6 | 6×7 | 6×9 | |
撮影枚数 | 16枚 | 12枚 | 10枚 | 8枚 |
このように撮影枚数が変わってきます。
35mmフィルムと比べると、撮れる枚数が大幅に少なくなります。
そのぶん、1枚1枚の重みが違ってきますね。
「6×4.5」が撮れるフィルムカメラ
PENTAX 645
CONTAX 645
「6×6」が撮れるフィルムカメラ
Zenza Bronica S2
【Zenza Bronica S2】のレビュー記事はこちら↓
Rolleiflex
「6×7」が撮れるフィルムカメラ
PENTAX 67
MAMIYA RB67
35mmフィルムとの違い
フィルムで有名なのは、35mmフィルムではないでしょうか。
では、ブローニーフィルムと35mmフィルムはどう違うのでしょうか?
違いを見ていきましょう。
左がブローニーフィルム、右が35mmフィルムの1コマです。
こう見るとよくわかりますが、サイズが全然違いますね。
35mmでは撮れない範囲でも、ブローニーフィルムなら撮れますし、それだけ情報量の多い=解像感の高い写真を撮ることが出来るんです。
写真画角の違い
撮れる範囲が違ってくるということは、レンズの焦点距離によって画角も変わってきます。
例えば35mmフィルムカメラで焦点距離が50mmの場合
・ブローニー6×6判=28mm
・ブローニー6×7判=25mm
このように画角が変わってきます。
フィルム一コマのサイズが大きくなるにつれて、画角が広くなっていくんですね。
おすすめのブローニーフィルム
ここからは、おすすめのブローニーフィルムをご紹介します。
Kodakのブローニーフィルム
アメリカのフィルムメーカー、Kodakのブローニーフィルムです。
カラーネガフィルム
Portra 160
Kodakの代名詞的なブランド【Portra(ポートラ)】のISO160のフィルムです。
5本パックで販売されています。
Portra 400
Kodakの代名詞的なブランド【Portra(ポートラ)】のISO400のフィルムです。
5本パックで販売されています。
Ektar 100
濃い発色が特徴の【Ektar(エクター)】ISO100のフィルムです。
5本パックで販売されています。
カラーリバーサルフィルム
Ektachrome E100
2019年に再版された、【Ektachrome E100】ISO100のリバーサルフィルムです。
5本パックで販売されています。
白黒(モノクロ)フィルム
T-MAX 400
粒子感があまり気にならない【T-MAX(ティーマックス)】のISO400のフィルムです。
5本パックで販売されています。
Tri-X 400
コントラストの高い描写が人気の【Tri-X(トライエックス)】のISO400のフィルムです。
5本パックで販売されています。
FUJIFILMのブローニーフィルム
日本のフィルムメーカー、FUJIFILMのブローニーフィルムをご紹介します。
カラーネガフィルム
Pro160 NS
FUJIFILMらしいナチュラルな写りが使いやすい【Pro160 NS】のISO160のフィルムです。
5本パックで販売されています。
Pro 400H
青と緑が強く出る【Pro 400H】ISO400のフィルムです。
5本パックで販売されています。
カラーリバーサルフィルム
Velvia 50
極彩色が特徴的な【Velvia】のISO50のフィルムです。
5本パックで販売されています。
Provia 100F
ナチュラルで忠実な色合いが特徴の【Provia】のISO100のフィルムです。
5本パックで販売されています。
白黒(モノクロ)フィルム
ACROS Ⅱ
廃盤になっていた「ACROS」を改良した新しい【ACROS Ⅱ】ISO100のフィルムです。
1本単位で販売されています。
ブローニーフィルムの作例
ここからは、ブローニーフィルムで撮影した写真を見ていただきたいと思います。
撮影カメラ【Zenza Bronica S2】
使用フィルム【FUJIFILM Pro 400H】
いかがですか?
立体感があり、繊細なところまで解像してくれている気がしませんか?
言葉で説明するのは難しいですが、明らかに何かが違うと感じるはずです。
ブローニーフィルムの現像
ブローニーフィルムは、35mmフィルムと同じように、お店で現像してくれます。
料金も、35mmフィルムと同じ値段のところが多いですね。
もちろんデータ化も出来ますので、SNSに投稿することも出来ますよ!
ブローニーフィルムが現像できるお店をいくつかご紹介します。
山本写真機店
フィルムカメラで撮影する写真家、濱田英明さんも利用していることでも有名な山口県にあるお店です。
郵送現像にも対応しています。
【山本写真機店】のレビュー記事はこちらから↓
ポパイカメラ
東京の自由が丘にある写真屋さんです。
フィルムカメラ界隈では有名なお店なので、知ってる方も多いのでは・・・。
【ポパイカメラ】のレビュー記事はこちらから↓
桜カメラ
楽天市場で出店されている、フィルム現像のお店です。
郵送現像で受付してくれます。とにかく安い!
まとめ
ということで、今回はブローニーフィルムについてや、おすすめのフィルムなどをご紹介してきました。
中判フィルムカメラで撮ると、世界が一段と広がった気がします。
ブローニーフィルムで新しい世界を覗いてみませんか?
では。
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