今、非常に気になっているカメラ【BMPCC 6K Pro】ですが、現在【BMPCC 4K】を持っているビデオグラファーの目線で、【BMPCC 6K Pro】を買うべきか真剣に検証してみました。
【BMPCC 6K Pro】とは
【BMPCC 6K Pro】は2021年に発売された、Blackmagic Design(ブラックマジック・デザイン)社のシネマカメラです。
【BMPCC 6K】の機能を引き継ぎつつも、新たな革新的な機能を追加した新機種になっています。
特徴を見ていきましょう。
【BMPCC 6K Pro】の特徴
【BMPCC 6K Pro】のスペックです。
センサーサイズ | スーパー35 |
レンズマウント | EFマウント |
撮影解像度 | 50fpsまでの6144 x 3456 (6K)、 60fpsまでの6144 x 2560 (6K 2.4:1)、 60fpsまでの5744 x 3024 (5.7K 17:9)、 60fpsまでの4096 x 2160 (4K DCI)、 60fpsまでの3840 x 2160 (Ultra HD)、 60fpsまでの3728 x 3104 (3.7K 6:5 アナモルフィック)、 120fpsまでの2868 x 1512 (2.8K 17:9)、 120fpsまでの1920 x 1080 (HD) |
フレームレート | 23.98、24、25、29.97、30、50、59.94、60fps
6K 2.4:1で60fpsまで、2.8K 17:9および1080HDで120fpsまで |
モニター | チルト式
明るさ=1500nit |
収録メディア | CFastカードスロット x1 SD UHS-IIカードスロット x1 USB-C 3.1 Gen 1拡張ポート x1(外付けメディアへのBlackmagic RAWおよびProRes収録用) |
バッテリータイプ |
|
本体重量 | 1238g |
可変NDフィルター内蔵
動画撮影に必須となる『NDフィルター』ですが、BMPCC4K / 6Kなどでは、外部の可変NDフィルターを取り付けて撮影する必要がありました。
ですが、この【BMPCC 6K Pro】には2Stop、4Stop、6Stopまでの可変NDフィルターが内蔵されています。
これは、かなりポイントが高い点ですよね!
出典:Amazon
背面の『+-』ボタンで簡単にNDフィルターの濃度を変更可能。
チルト式モニター
出典:Amazon
【BMPCC 4K】や【BMPCC 6K】のモニタースクリーンは、固定式でした。
ですが、【BMPCC 6K Pro】のモニターは、チルト式に変更されています。
ローアングルやハイアングルでの撮影にも外部モニターなしで対応できますね。
電池の持ち
BMPCCシリーズはバッテリーの持ちが悪いと言われていましたが、【BMPCC 6K Pro】ではバッテリーを『NP-F570』にし、バッテリーの持ちを改善しています。
補足説明
バッテリーの持ちの目安=約60分
(24fpsの6K RAWでCFast 2.0に収録、スクリーンの明るさ50%の状態)
描写
【BMPCC 6K Pro】のセンサーサイズは、『Super 35』というフルサイズよりも少し小さめのセンサーになっています。
【BMPCC 4K】はマイクロフォーサーズなので、センサーによる画角や描写に違いが出ますね。
補足説明
Super 35 = 24mm×14mm
マイクロフォーサーズ = 17.3mm×13.0mm
『Super 35』のほうが、センサーサイズが大きいので、その分画質もクリアになります。
本体重量
【BMPCC 6K Pro】の本体重量は、1238gとなっています。
【BMPCC 4K】の695gと比べると約500gぐらい、【BMPCC 6K】の900gと比べても約300gぐらい違いますね。これは、バッテリー変更やNDフィルター内臓のためだと思いますが、けっこう違ってきますね。
なので、ジンバルに載せるときには注意が必要ですね。
EFマウント
【BMPCC 6K】はEFマウントなので、僕が現在メインで使っているEFマウントの『SIGMA 18-35 F1.8』レンズがマウントアダプターなしで使うことができます。
しかし、スピードブースターを使わなくなると、F値や焦点距離の恩恵が失くなってしいます。
これは、致し方ないですね。
【BMPCC 6K Pro】にすると必要なくなるもの
【BMPCC 4K /6K】から【BMPCC 6K Pro】にすると必要なくなるものを挙げていきましょう。
NDフィルター
【BMPCC 6K Pro】には可変NDフィルターが内蔵されているので、NDフィルターは必要なくなりますね。
外部モニター
今ままでは、純正モニターが固定式なので、外部モニターが必要でしたが、【BMPCC 6K Pro】はチルト式のモニターなので、外部モニターは必要なくなりますね。
大容量バッテリー
【BMPCC 4K /6K】は、バッテリーの持ちが悪かったですが、【BMPCC 6K Pro】から容量の大きいバッテリーに変更されたため、Vマウントのようなバッテリーを用意することが少なくなります。
ですが、長時間の撮影となると、【BMPCC 6K Pro】でも大容量のバッテリーが必要になることもあると思いますので、これは100%必要なくなるわけではないのかなと。
【BMPCC 6K Pro】の値段
【BMPCC 6K Pro】の値段は、2021年時点Amazonで、30万円ぐらいとなっています。
補足説明
BMPCC 4K = 15万円前後
BMPCC 6K = 20万円前後
【BMPCC 4K】から乗り換えるべき?
というわけで、【BMPCC 4K】から【BMPCC 6K Pro】に乗り換えるべきなのか。
やはり、NDフィルターの悩みから解放されるというのが、僕の中では非常に大きいので、多少無理をしてでも【BMPCC 6K Pro】をメインカメラにして、【BMPCC 4K】をサブカメラとして使うのが良いかなと。
こんな結論に至りました。
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