さて、今日学んでいくのは、動画撮影における『ビット深度』について解説していきます。
しっかり学んで動画を楽しんでいきましょう!
動画における『Bit数』と『ビットレート』について
動画では、編集時に設定できる『ビットレート』がありますが、これは
ビットレート=1秒間におけるデータ量
という意味があり、音声も含めた動画全体のデータ量を指します。
今回ご紹介するのは、これとは違う、動画撮影における『ビット深度』についてご説明します。
『Bit数』で何が違ってくるのか
動画を収録する際の『Bit数(ビット深度)』は、『1ピクセルに対するデータ量』のことです。
数値が高いほど色情報が多くなります。
・8bit
・10bit
・12bit
主にこのような数値で表示されます。
この世に存在する色は「光の三原色」と呼ばれる【R(赤)G(緑)B(青)】で表現されます。
この三原色それぞれの情報量を、Bit数で表しています。
カメラによって収録できる『Bit数』が違う
この『Bit数(ビット深度)』は、カメラによっても設定できる値が変わってきます。
例えば、【SONY α7Ⅲ】は『8Bit』までしか設定できませんが、【SONY α7sⅢ】では、『10Bit』まで設定できます。
Blackmagic Designなどのシネマカメラだと、『12Bit(RAW)』で撮影できたりします。
『クロマ・サブサンプリング』について
『Bit数』に付随して表示されている【クロマ・サブサンプリング】にも触れておこうと思います。
これは、Bit数と並列して表示されている『4:2:2』などの数値です。
動画は、収録するときに『Y/Cb/Cr』という規格でエンコードされます。
Y =輝度
Cb =青の色差
Cr =赤の色差
このような情報が分けられています。
補足説明
人間の目は、輝度の違いに敏感で、色味の違いには気づいにくいという特性があるみたいで、その特性を利用して、色味の部分を圧縮して収録するという方式になっています。
ミラーレスなどのカメラで設定できるのは、
4:2:2
4:2:0
このようになっていますね。
では、この2つにはどんな違いがあるのでしょうか?
実は、視覚的にはほとんど違いが見分けられないらしいです。
この数値が反映されるのは、凝ったカラーグレーディングをする場合ということです。
もちろん情報量が大きくなれば、データ量も大きくなるので、用途によって選べばいいと思います。
まとめ
以上、動画撮影で設定できる『Bit数』について解説しました。
では、また。
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