どーも、ギダッチです。
それは2007年に、ひとりの青年、ジョン・マルーフがオークションでネガフィルムを見つけ、その写真をネットにアップしたところから始まります。
その写真の撮影者の名は『ヴィヴィアン・マイヤー』
わたくしは、この謎の写真家のことを、ある映画で知る事になります。
ヴィヴィアン・マイヤーを探して
冒頭でも名前が出た、ジョン・マルーフが監督を務めた『ヴィヴィアン・マイヤー』に迫ったドキュメンタリー映画です。
このジョン・マルーフ、すごい行動力と好奇心に溢れています。
歴史の資料として、競売場で落札した大量のネガフィルム。
最初はその価値は解らなかったが、写真SNSであるFlickrに写真を掲載したところ、世の中に反響を持って迎えられます。
ネット世界の素晴らしい面ですね。
そして、写真展、写真集、映画まで製作してしまうという行動ぶりです。
世に出したい、という思いで必死だったと語っています。
ヴィヴィアン・マイヤーのストリート写真
『ヴィヴィアン・マイヤー』が好んで撮っていた写真は、ほぼストリート写真です。
ストリート写真とは、街中で見知らぬ人や風景に焦点を当て、アートとして切り取ります。
白黒写真が多いですが、カラー写真もいくつかありますね。
彼女の作品は、人間の内面を見事に写真として収めている気がします。
感情を切り取っているような、見るものに本質を見せ付けているような・・・。
そんな気にさせられます。
ヴィヴィアン・マイヤーの人物像
ヴィヴィアン・マイヤー(1926年2月1日〜2009年4月21日)ニューヨーク生まれ。
映画の中で、彼女に関わりのあった人々のインタビューがあるのですが
みんな、口を揃えて言うのが、『変わり者』ということです。
優れたアーティストには、そういう他人とは違う、危うさや繊細さなどを抱えた人が多いのも事実だと思います。
実際に、どうだったかはわかりませんが、映画を通して感じる彼女の印象は、心に抱えた闇、葛藤、表現への欲求、孤独などを感じ取ることが出来ます。
それが、彼女の写真に投影されているのが伝わってきます。
職業は『ベビーシッター』をしていたそうです。
こんな写真をベビーシッターが!!と驚きますよね。
決してプロの写真家というわけではなかったみたい。生涯、10万以上の写真を残したとされています。
ヴィヴィアン・マイヤーの愛用カメラ
出典:Wikipedia
ヴィヴィアン・マイヤーが愛用していたカメラの1つが、コチラのカメラです。
『Rolleiflex(ローライフレックス)』
このカメラは2眼レフカメラといって、中判フィルム(120フィルム)を使用し撮影します。
この2眼レフカメラで撮れる写真は『6×6』というサイズで、真四角サイズの写真になります。
下の写真のように、カメラの上にファインダーがあり、真上から覗いて構図、ピントを決定して撮影します。
下から見上げるような構図になるので、撮られる方も警戒しないという利点がありますね。
このカメラの存在も、あの迫力のある人物写真に一役買っていることは間違いありません。
まとめ
大量の写真を撮って、1つも世間に公表しなかった謎の写真家『ヴィヴィアン・マイヤー』について書いてきました。
彼女の死後、ひとりの青年によって写真は公表され、大絶賛されることになります。
本人が公表したかったか、そうでないかは知る術はありませんが、少なくとも、僕はこの写真たちを見ることが出来て良かったと思います。
では。
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