iPhone 15 Proから採用になった、動画撮影フォーマット『Apple Log』ですが、最新のiPhone 16 Proでも引き続き採用されています。
今回は、最新のiPhone 16 ProでのApple Logの性能について解説していきます。
Apple Logとは?その特徴とメリットを解説
Apple Logは、iPhone 15 Pro以降のモデルで利用できる動画撮影フォーマットです。
Apple Log対応機種
・iPhone 15 Pro
・iPhone 15 Pro Max
・iPhone 16 Pro
・iPhone 16 Pro Max
従来の標準的なビデオフォーマットと比べて、より多くの色情報とダイナミックレンジを保持できるため、プロレベルの映像制作に欠かせないものとなっています。
一眼カメラなどでは、当たり前に搭載されているLogフォーマットですが、スマートフォンのiPhoneでも採用されることで、プロレベルの映像が作れると話題になりました。
Apple Logの特徴
- 広いダイナミックレンジ: 明るい部分と暗い部分のディテールをより多く捉えることができます。白飛びや黒つぶれを抑え、自然で豊かな階調の映像を記録できます。
- 豊富な色情報: 人間の目で見るよりも多くの色情報を記録できます。これにより、後編集でのカラーグレーディングの自由度が大幅に向上します。
- ポストプロダクションに最適: 撮影後の編集作業で、色調や明暗を細かく調整することができます。
Apple Logのメリット
- 映画のような映像表現: ダイナミックレンジの広さと豊富な色情報を活かすことで、映画のような深みのある映像表現が可能になります。
- クリエイティブな自由度: カラーグレーディングで、自分の思い通りの色合いや雰囲気に仕上げることができます。
- プロのワークフローに対応: 他のプロ用カメラで撮影した映像と同じように、カラーグレーディングや編集作業を行うことができます。
Apple Logの素材
こちらがApple Logの元素材です。
こんな感じで、色が乗っていない状態の素材です。
Apple Logをカラーグレーディングしたもの
PCの編集ソフト【DaVinci Resolve】でグレーディングした状態がこちらです。
見てください!この雰囲気。階調。
正直、BMPCC(Blackmagic Pocket Cinema Camera)の質感に似ていると思いました。
グレーディングで使ったプラグインは『Film Convert』を使用してフィルムっぽさを出しています。
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Apple Logで撮影・色編集した動画がこちらです。
iPhoneでのApple Log設定について
iPhone16 Proでの、Apple Log設定について解説します。
![](https://gidatch.net/wp-content/themes/streetist/assets/img/trans.gif)
設定→カメラ→フォーマット
![](https://gidatch.net/wp-content/themes/streetist/assets/img/trans.gif)
ビデオ撮影→Apple ProResをON
ProResエンコーディングをLogに
これで、Logでビデオ撮影ができます。
アプリの『Blackmagic Camera』もおすすめです。
![](https://gidatch.net/wp-content/themes/streetist/assets/img/trans.gif)
シャッタースピードやISOも制御可能なビデオ撮影アプリ
iPhone16 Proの内蔵マイクの音声
最後に、iPhone16 Proの内蔵マイクで録音した音声です。
ハンドパン演奏と波の音が入っています。
かなり、いいのではないでしょうか。
約楽器から150cmほど離れて録音していますが、波の音とハンドパンの音が溶け合ってクリアに聴こえています。
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