中判フィルムカメラ『Zenza Bronica S2』の使い方と作例

「中判フィルムカメラ『Zenza Bronica S2』の使い方と作例」のアイキャッチ画像

 

どーも、こんにちは!ギダッチ(@oddordinary)です。

 

今回、中判フィルムカメラの『Zenza Bronica(ゼンザブロニカ) S2』を手に入れましたので、使い方と作例をご紹介していきます。

 

こういう中判カメラを初めて使ったのですが、いろいろと気づきもあったので併せてお伝えしていきますね。

 

『Zenza Bronica(ゼンザブロニカ) S2』とは

吉野善三郎さんが「世界一のカメラを自分で作ろう!」と、作ったのが初代の6×6の中判カメラ「ゼンザブロニカ」です。

1961年には「ゼンザブロニカS型」が発売され、それを改良して作られたのが、今回ご紹介する1965年に発売された「ゼンザブロニカS2」です。

形式 6X6判 フィルム交換式フォーカルプレーンシャッター式一眼レフ
製造年 1965年
シャッター B・1・1/2・1/4・1/8・1/15・1/30・1/60・1/125・1/250・1/500・1/1000・
X(1/40)
T(シャッターボタンロック操作による)
露出 マニュアル
重量 1,780g

撮れる写真は、6×6の正方形の写真です。

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『Zenza Bronica(ゼンザブロニカ) S2』の使い方

ファインダーの見方

ゼンザブロニカS2」のファインダーは、ウエストレベルファインダーというファインダーです。

腰の位置で構えて撮影するタイプですね。

カメラ上部にあるスイッチをスライドすると、蓋が開きファインダーが出てきます。

より追い込んでピントを合わせたいときは、蓋の外側を押すと、ルーペが出てきますので、のぞき込んでピントを合わせます。

ピントリングと絞り

ピントリングは、レンズの手前側に付いています。ここを回してピントを合わせます。

絞りリングはレンズに付いています。

シャッタースピード

シャッタースピードダイヤルは、ボディー左側に付いています。ここを回して設定します。

露出計はなし

このカメラは露出計は付いていないので、露出を図るために、別に露出計を使う必要があります。
セコニックの露出計は、高いですが制度が高いと評判です。

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スマホアプリでも露出計アプリがあるので、そちらでもいいでしょう。

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フィルムの巻き上げ&シャッター

フィルムの巻き上げは、ボディー右側にある、レバーを使って巻き上げます。

取っ手を持って、時計回りに回していきます。
ガチッ」という音がしたらOKです。

そして、シャッターを押します。

シャッターは、レンズの右下にあります。

 

『Zenza Bronica(ゼンザブロニカ) S2』の作例

ゼンザブロニカS2」の作例をご紹介します。
早朝の川辺で撮影してきました。

使用レンズは、「Zenzanon 150mm F3.5」で、

使用したフィルムは、期限切れの「FUJIFILM PRO 400H」です。

鳥が並んで飛んでいたので撮りました。
なかなか面白い画になったんじゃないかと思います。

逆光の場面ですが、柔らかな感じに撮れました。
これがフィルムならではですよね・・・。

これは、タバコの箱のゴミです。
やはり中判の解像感、150mmのレンズということもあって、ボケが凄まじいです!

なだらかで美しい。

逆光時のフレアがまたいいですね。
オールドレンズの特徴ですね。

わざとピントを外して撮ってみました。

芝生に霜が降っていたんですが、このひんやりとした空気感も写してくれている気がします。

使う上での注意点など

ゼンザブロニカS2」を使っての注意点をお伝えします。

遮光板に注意

ゼンザブロニカS2」のようなフィルムカメラは、フィルムバック(フィルムを入れる部分)とボディーの間に遮光板というものが挟まれています。

 

これは、フィルムを感光しないようにするもので、これを装着せずにフィルムバックを外してしまうとフィルムに光が当たります。

 

そして、この遮光板が挟まれている状態だとシャッターが切れないようになっています。
シャッターを切るときには必ず遮光板を外しましょう。

 

中判と35mmの違い

中判カメラと35mmカメラは、まず撮れる写真サイズが違ってきます。下の図をご覧ください。
1コマの写真サイズを表したものです。

35mmと比べても、中判はサイズがはるかに大きいです。

なので、取り込める情報量が圧倒的に多いということなんですね。

35mmより、より繊細で細部までディテールをしっかりと写してくれるんです。

『Zenza Bronica(ゼンザブロニカ) S2』を使ってみた感想

ゼンザブロニカS2」で撮影した写真を見たとき、「うお~!」と思わず唸ってしまいました。

立体的で空気感のある描写、中判カメラならではの繊細な解像感など素晴らしく、感動しました。

 

これは150mmのレンズということもあるのでしょうが、とろとろで滑らかなボケ感にも感激しました!

もっといろんな場面使用したいと思いましたね。

 

まとめ

ということで、中判フィルムカメラ「ゼンザブロニカS2」の使い方と作例をご紹介してきました。

このカメラは、中判入門にもおすすめで、比較的安く手に入ります。

2020年現在の相場で、20,000~30,000円といったところですね。

 

手を出しやすい機種なので、良い状態のものを見つけたら手にしてみてはいかがでしょう・・・。

動画でもご紹介しています

 

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広島県東部を拠点に活動するビデオグラファー。 このブログでは、カメラ・写真・映像に関することを発信していきます。

この記事を書いた人

ギダッチ

ギダッチ

広島県東部を拠点に活動するビデオグラファー。
このブログでは、カメラ・写真・映像に関することを発信していきます。

コメント(2件)

  • 植山孝侑 より:

    あー懐かしき我がブロニカS2。昨年2月にフリマで手放して以来のカメラそのものが見つかりました。画像のボディーとフィルムバックのシリアル番号、ファインダーを開けるノブの形状、135mmレンズ等から判別できました。大事に使ってくださっているのでしょうか。
    その後、独立されたとの事、おめでとうございます。

    • ギダッチ より:

      植山さま

      その節はありがとうございました!ここでまた再開できビックリです。
      とても良いカメラですね!
      コメントありがとうございました!

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